「援交ってそもそも犯罪なの?」
「援交犯罪が頻繁に起きているらしいけど、援交犯罪について知りたい!」

そこで、ここではそもそも援交は犯罪になるのか、援交で起こり得る犯罪についてはもちろん、援交して捕まってしまった場合はどうなるのかについてまとめてみました。
援交って何?
「援交」という言葉の意味はなんとなく知っていても、具体的にはどんなものか理解していない方もいるでしょう。
援交とは、成年者が未成年者に金銭や高級なブランド品などを与えて、性交および性交に類似した行為をすることをいいます。
よくあるケースが、成年男性が女子中高生といった若い女性に対して数万円のお金を渡して(援助して)、ホテルなどで性行為をすることです。
お金を援助してあげる交際、つまり、援助交際、略して援交と呼ばれています。



援交ってそもそも犯罪になるの?
援交をしたいと思っている方は、グレーゾーンのイメージが非常に強い行為だと思われますよね。
そこで、ズバリ援交は犯罪なのかどうかを見ていきましょう。
結論から言うと、援交は犯罪にもなり得る行為です。
なぜしっかり「犯罪」だと言えないのかというと、18歳未満の児童と大人が援交することは犯罪となりますが、18歳以上の児童と大人が援交することは犯罪とはなりません。
つまり、援交相手の年齢が18歳未満であれば援交したら犯罪となってしまいます。
先述したように、「成年男性が女子中高生といった若い女性に対して数万円のお金を渡して(援助して)、ホテルなどで性行為をする」ことがよくあるのですが、18歳未満の児童と大人が援交することは犯罪であると法律に定められているのです。



なぜ18歳以上の児童と大人が援交することは犯罪とはならないのかと言うと、ソープランドのように、1対1の個人同士の18歳以上の男女同士の「大人」の援交(性行為)は「恋愛」として扱われており、恋に落ちた流れで体の関係が生まれたことを「名目」としているので合法となるのです。
もしも18歳未満の児童と援交したことが発覚した際にはどうなるのかを見ていきましょう。
援交を求めた男性・買春側
18歳未満の未成年と援交をしてしまった男性は、以下の法律に触れる可能性があります。
- 児童買春・児童ポルノ処罰法
- 児童福祉法
- 淫行条例
- 略取・誘拐罪
児童買春・児童ポルノ処罰法には以下のように記述されています。
「児童(18歳に満たない者)を相手にして、金品等を渡してまたは渡す約束をして性交や性交類似行為を行った場合には、『児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律』(通称「児童買春・児童ポルノ禁止法」)第4条の児童買春罪が成立し、刑罰は5年以下の懲役または300万円以下の罰金となる。」
「児童と援助交際をして、児童のわいせつな写真や動画を撮影したり、または児童に撮影させた場合には、児童ポルノ製造罪(7条4項)が成立する」
「児童ポルノ」といったフレーズはよくニュースでも耳にしますよね。
「児童ポルノ」とは、児童のわいせつな画像・動画やデータのことを指します。
どういった画像や動画かというと、児童を相手とした性交または性交類似行為や、衣服の全部または一部を着けない児童の姿態であって、ことさらに児童の性的な部位(性器等もしくはその周辺部、でん部または胸部)が露出または強調されているものなどを指します。
また、刑法において強制わいせつ罪や強制性交等罪に引っかかる可能性もあるのでご注意ください。
刑法に触れた場合は、強制わいせつ罪(6か月以上10年以下の懲役刑)や強制性交等罪(5年以上の有期懲役刑)が課される可能性があります。
また、13歳以上の児童に対しては、「暴行または脅迫」を用いてわいせつな行為や性交等を行った際に成立しますが、児童が13歳未満なら、暴行や脅迫もなくて同意があっても成立するので牢屋への道が近づくのでかなり危険です。
援交を提供した女性・売春側
とにかく未成年と援交をした側は牢屋入りの可能性もあり、かなりリスキーであることはわかっていただけましたよね。
では、自ら「犯罪を提供している」ともいえる援交を提供している売春行為を提供する女性側にはどんな罪が問われるのでしょうか。
結論からいうと、児童は援交をしても罪には問われることはないのが日本の法律の現状といえます。
その理由として、消化した児童買春・児童ポルノ禁止法や児童福祉法は、あくまでも児童を保護するための法律だからです。
そのため、これら法律で処罰されるのは、買春した側(多くの場合が男性)であり、児童に金銭や高級アイテムを渡すなどして性行為または性交類似行為を行った側のみとなります。
援交で起こり得る犯罪
援交で起こり得る犯罪は色々とありますし、これからも新しい犯罪が出てくることは間違いありません。
援交は一時期大ブームを呼び、「援交」という言葉を生み出し、影が薄れたかに見えますが、数自体は一度も減ることなく、現在は隠れたブームともなっています。
そのため、援交ではよく「援交犯罪」も起こっているので引っかからないためにも援交犯罪の例を見ていきましょう。
通称・アマギフで知られるアマゾンギフトカードは大手オンラインショッピングサイト・Amazonで利用できるギフト券のことで、コンビニなどで購入できるwebマネーです。
この「アマギフ」を使った詐欺がTwitterなどのSNSを利用した援交では怒っています。
そもそも、Twitteなど、SNSを使った援交では女性が「ヤリ逃げ」されることを警戒し、「アマギフで前払い」や「#アマギフ先払い」といった文章をツイートしたり、送ったりしていました。
最初のうちはアマギフを前払いしても、女性側は「ちゃんと」援交してくれていたのですが、最近では従来からあるこの方法を悪用するケースが頻繁に見られるのです。
その手口は、アマギフに記載されているシリアルナンバーを伝えれば「支払った」ことに値するので、シリアルナンバーを教えた途端に音信不通となってしますのです。
こういった被害が多発しているため、「アマギフ詐欺」と呼ばれています。
「Amazonギフト券」、そして、「前払い」や「先に払って」といった言葉があれば「これはアマギフ詐欺だ」と思って、ただちに連絡するのは避けるか、「会ってすぐにシリアルナンバーを渡す」と言った際にどういった反応をするかで判断するのも悪くありません。
誘導詐欺とは、TwitterなどのSNSサイト内で知り合った女性とLINE交換をして全く関係のない悪質なサイトやアプリに誘導され、最終的に高額料金を請求されるといった詐欺の手口を言います。
誘導詐欺の具体的な手口は、結構パターン化されていますので代表的なやり方を見ていきましょう。
女性(を装った相手)が、まず男性に声をかけて連絡を取り合い、「Twitterはもうやめちゃうから別の連絡先で連絡したい」、「今度はこっちで連絡を取りたい」と言って悪質サイトに誘導していくといったパターンがメインです。
誘導詐欺にひっかかってしまうと、当然有料サイトに誘導されるわけですから、知らず知らずのうちにお金を払わされることになり、最終的には思っても見なかったほどの請求がやってくることになることも。
さらに、悪質サイトに一度登録してしまうると迷惑メールがひっきりなしに届くようになります。
ただし、誘導業者かどうかは利用する前に比較的簡単に特定することができます。



- レスが早すぎる
- メッセージが長文
- すぐにLINE交換しようとする
ちょっとメールしてみたら、いきなり長文のメッセージが短時間で送られてくることがあります。
これは明らかに業者の可能性大。
長文のレスがすぐに送られてくるのはテンプレが存在するからです。
ここまでならまだしもすぐにLINE交換しようとしてくれば、間違いなく誘導業者である可能性が考えられます。
明らかに文章からマニュアル感たっぷりなので普通の方ならすぐに見分けがつくかと思いますが、今すぐ援交したい方は焦っていて見分けがつかないことは少なくありません。
そのため、こういった点を注意した上で利用することを忘れないでください。
例えば、誰でも簡単に無料で十分に楽しめるTwitterやフェースブックで援デリ業者にあたってしまうのはわかるかもしれません。
しかし、マッチングサイトやアプリにも援デリ業者の存在は少なくなく、場合によっては犯罪に関与してしまう場合もあるのです。
素人の女性と援交するつもりだったのに、実際に連絡を取っていたのは援デリ業者であった場合、相場よりも3,000~5,000円ほど多く料金が請求されます。
それだけならまだかわいいものです。
援デリ業者を利用して援交したことが警察にわかれば、援交を提供する女性が捕まるだけで男性は捕まりません。
なぜなら、「組織で援交を提供している」ことが違法行為だからです。
たとえあなた自身に罪はなくても、あなたと関係を持った女性がきっかけで問題が起きてしまったのならば、決して良い気はしませんよね。
そして、あなたと関係を持った女性は、一生「犯罪者」としての履歴を残して生きていかなければなりません。
「美人局」と、文字だけを見ればとてもきれいなお姉さんがいて、援交なら楽しめそうと思いますよね。
しかし、美人局とは女性を使って脅しや恐喝、詐欺行為をすること。
この美人局がTwitter援交でよく利用されている犯罪。詐欺なのです。



まずは援交希望の女性アカウントを作成して、男性とコンタクトを取り(男性が女性に取らせ)ます。
を男性と会う約束をつけて実際にコンタクトをとった男性が女性との待ち合わせ場所に行くと、待ち伏せをしていた他の男性が後からやってきて、言いがかりをつけてきます。
色々こちらが弁解しても脅されて相手の言いなりになるパターンが多いです。
ちょっと前までは援交する女性の彼氏や夫を装った脅しが多かったのですが、実際には彼氏や夫ではありませんから、脅しを入れている男性側にとっては嘘だとバレてしまうリスクもあります。
そのため、最近では「裁判に発展したくないなら金を払え」といったダイレクトな脅しが増加傾向にあるので、女性がいて、その後からわけのわからない男性が出て着たら要注意。
美人局は、待ち合わせ場所に女性もいてそこに男性がやってくるパターンがほとんどです。
つまり、男女セットで行動しているため、援交で女性と待ち合わせ場所で会った後に、すぐにホテルに行こうとしなかったり、頻繁に誰かに連絡を取っている場合美人局の可能性は高いです。
あやしいと思ったら「急な用事ができた」、「(スマホをチェックして)うわ、仕事で後輩がどデカいミスをしたからカバーしないと」などといってその場からすぐに離れることをおすすめします。
援交して捕まってしまった場合はどうなるの?
援交して捕まってしまう可能性は、個人間であれば、お互いに内緒にしておけば漏れる心配はないかもしれません。
しかし、出会うまでの媒体が公共のSNSであったりした場合、すぐに「足がついてしまう」のは想像できますよね。
そんな風な流れで援交により警察のお世話になってしまった方もいますが、援交して捕まった際にはどうなるのでしょうか。
基本的には以下の3つの流れのどれかになります。
- 警察での聴取
- 検察での聴取
- 刑事裁判
それぞれどんなことをするのか、細かく見ていきましょう。
警察に逮捕されると身柄を確保され、取り調べを受けることになるのは、昨今よくある芸能人の逮捕でもわかりますよね。
警察が被疑者を取り調べられる時間は刑事訴訟法で定められているため、逮捕されてから48時間以内に検察に送致するか釈放するかの判断を警察はしなければなりません。
警察が容疑者のことをもっと取り調べるべきだと判断した場合、身柄が検察庁に送られます。
その後は検察の捜査を受けることになるのですが、検察も警察と同じように、取り調べを行える期間は刑事訴訟法で決まっているのです。
具体的には、検察官が身柄を引き受けてから24時間以内であり。逮捕時から72時間以内に起訴または釈放の判断をするか、もしくは引き続き取り調べをするため裁判官に勾留請求の手続きをしなくてはならないと定められています。
裁判官によって勾留が認められると、その後、勾留延長を含めて最長20日間身柄の拘束を受けたまま取り調べが行われることになります。
警察という響きは良くないので、検察に移動されて、ちょっと響きが良くなったかなと感じても、ただ、より厳しくて長い取り調べが待っているだけなので、決して良いことはありまよね。
残念ながら、検察官があなたとの聴取において最終的に起訴もしくは不起訴の判断を行う際に起訴することももちろんあります。
起訴された場合、刑事裁判へ移行することになり、検察官は起訴を決定する時点で、有力な証拠を集めて裁判に臨むことになるでしょう。
そのため、起訴されると、約99%を超える確率で有罪判決が下されるといわれているため、勝ち目はありません。
援交で不利な立場になったら弁護士を雇う!
最悪の場合、援交により刑期を全うしなければならない状況になってしまう可能性もあります。
そんな時には直ちに弁護士を雇いましょう。
最善の判決を得るためには弁護士の存在は不可欠。
もちろん、お金はかかりますが、被害者の児童やその保護者の処罰感情が強い場合、当事者だけでの示談交渉は非常に難しいものとなることは想像に難くありません。
また性犯罪であるため、被害者の連絡先は弁護士にのみ開示されるケースがほとんどであるため、弁護士に示談交渉を依頼しなければならない状況と言えます。
援交犯罪の種類は豊富!援交するなら法律や犯罪状況を理解しよう!
普通の恋人や結婚相手を探すのにも昨今はマッチングサイトやアプリ、もしくは誰もが簡単に利用できるSNSが主流です。
最近では、これらの媒体を出会いのために利用するのではなく、援交目的の方をターゲットに悪用するケースもご覧の通り少なくありません。
そもそも、援交自体は18歳以上を相手にするならば合法ですが、グレーゾーンの行為です。
また、18歳以下を相手にしたら違法ゾーンとなります。援交を利用するならそういったことを完全に理解した上でご利用ください。
ただし、利用する際には自己責任であることも忘れずに。